ウェルスナビを通じて間接的に保有する金の量はどのくらい？
ウェルスナビのポートフォリオには金ETFが含まれています。このETFで直接的に金と交換できるわけではありませんが、その価格は金の取引価格に連動しているので、間接的に金を保有しているとみなしてもよいでしょう。
では、いったいどのくらいの金を持っていることになるのか？計算してみました。
ウェルスナビが採用している金ETFは、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズが運用する SPDR ゴールド・シェアです。このETFは、LBMA (London Bullion Market Association) 金地金価格に連動するよう運用されています。先週末時点での価格は、1kgあたり約5万ドルでした。金ETFだけで5万ドル（約550万円）持っていれば写真の1kgインゴットを1つ保有していることになります。
しかしこれではちょっと高すぎるので、別のイメージを持ったほうが良いですね。
カナダ王室の造幣局が発行している、メイプルリーフ金貨というものがあります。1トロイオンスから1/20トロイオンスまで5種類が発行されているようですが、このうち1/10トロイオンスの金貨に注目しましょう。重さは約3.11グラム（=1/10トロイオンス）です。直径16mm、厚さ1.22mmなので、1円玉の直径をを2割くらい小さくしたものだとイメージするのが良いと思います。
この金貨の価格を、前述のLBMA金地金価格で計算すると、先週末時点で155.722ドルでした。1ドル110円で計算すると、およそ1万7000円。金ETFとして約1万7000円を持っている方は、この金貨を1枚持っているとみなせるということです。
SPDR ゴールド・シェアETFは、1口の価格が約1/10トロイオンス相当となっています。ですので、保有口数ほぼイコール、上記の金貨の枚数と概算すればよいということになります。
ETFは日々の金地金価格の変動をほぼ正確に反映していますが、0.4%の経費率などもあり、長期間完璧に同じ価格を維持することはできません。現時点での1口あたりETF価格は、1/10トロイオンスあたりの金地金価格を6%程度下回っています。このような誤差はトラッキングエラーと呼ばれ、商品ETFでは避けられないものです。金はまだよいほうで、原油などの商品先物ではもっと大きくなるそうです。
私の場合、ウェルスナビで金ETFを約27口保有していますが、1/10トロイオンス金貨に換算すると、約25.5枚保有している計算になっています。
