ウェルスナビ運用記録(5月2日)積立分を除き横ばい

ウェルスナビ運用状況報告(5月2日時点)です。

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今週は自動積立が実行されましたが、先週末からの総資産増加分はほぼ積立額と同額であり、価格ベースでは横ばいとなりました。積立分を除いた総資産額は0.7%の減少でしたが、そのうち為替要因が0.6%あり(円高)、ほぼ為替変動だけで説明できるという結果でした。

というわけでドルベースでは強弱マチマチ。上昇率トップは不動産で、0.94%の増加でした。続いて日欧株が0.55%の増加でした。日欧株が上昇なんて珍しいけれど、上昇率は非常にささやかでした。

一方下落率は、金が1.75%の下落でトップ。続いて米国債券(0.41%下落)、新興国株(0.37%下落)と続きました。金は先週2.5%上昇していたので、その反動でほぼ打ち消されました。とはいえ、上の図を見てもわかる通り、他の資産に対しては圧倒的に利益が出ています。

中国は日本とは1日ずれますが、労働節に伴う5連休でのべ1億2000万人近くが移動する見込みのようですね。今後1週間は様子を見る必要がありますが、これで大きな騒ぎがなければ、経済活動を再開し始めた欧米にも自信が持てるのではないかと思います。もちろん、報道は一歩引いてみるべきだとは思います。少なくとも感染者数の多寡で判断するのは控えた方がよいかもしれません。

 

さて、今週は自動積立で15万円の買付が行われました。

日欧株と新興国株の下落穴埋めのために多額の資金が投入されているのは、いつものことなので軽く流しましょう。

もうひとつ、不動産の買付も行われました。不動産は1月、2月、3月の積立時にいずれも買付が行われませんでしたので、ほとんど4か月ぶりの買付となりました。

特に2月と3月はコロナショックによる株価の大幅下落で、株式系3資産の購入だけが行われるという状況でした。今回は株式以外の資産の買付も行われ、ようやくショックの一派目とは異なった光景が見えてきたかもしれませんね。

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しかし、冷静に考えると、不動産だって株式と同じくらい、いやそれ以上に下落していました。それなのに何故、これまで買付が行われてこなかったのでしょうか?

その謎を解くヒントが下図にありそうです。下図は、先週金曜日(5月1日)取引開始時点での、「完全なポートフォリオ配分比率からの超過評価額」を示したものです。当時の総資産額(新たに積み立てられた現金を含む)でリスク許容度「5」の配分比率が実現している状態を基準に、プラスが評価額超過状態、マイナスが評価額不足状態を表します。

金(GLD)は10万円以上のプラス、日欧株(VEA)は10万円以上のマイナス状態でした。

このアンバランスを調整するためには、新たに積み立てられた15万円とともに、米国債券(AGG)と金を売却して得られた現金とで、米国株(VTI)、日欧株、新興国株(VWO)、不動産(IYR)を購入すればよいことになります。そうすれば、完全にリバランスが行われ、リスク許容度「5」の配分比率に沿ったポートフォリオが再構成されます。

しかし、ウェルスナビは積立に合わせて資産を売却することはありません。したがって、売却益に相当する分、評価額不足状態の資産の購入が抑えられることになります。

これらの結果、下図の「買付相当分」に相当する部分の資産が買い付けられた、という結果になりました。

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これまで長い間「不動産」が買い付けられなかった理由は、もともと不動産の配分比率が5%と小さく、超過評価額のマイナスが極端に大きかった株式系3資産だけで買付相当分が埋まってしまったからですね。

なお、超過評価額がプラスの資産についても、半年に一度行われる「リバランス」の際には売却が行われます。私の場合は、次は8月にリバランスが実行される予定です。この時にはどういう景色になっているのか、楽しみですね。

  

(前回の運用記録はこちらから)

curvex.hatenablog.com