ウェルスナビ 3年間の積立投資で17.6%の利益

ウェルスナビで毎月15万円の積立投資を始めてから、2021年1月で3年間が経過しました。現時点での評価益は113万円以上で、入金額に対する率では17.6%もの利益を出すことができています。手数料は年1%(税抜き)とやや高いのですが、この利益額はすでに支払った手数料を差し引いたものですので、完全お任せの資産運用としては満足できる結果ではないでしょうか。

仮に手数料がゼロだとしたら、その評価益は126万円、20%近くもの利益率になるのですが、手数料の問題は今回は脇に置いておきたいと思います。

今回は、この利益がウェルスナビの投資理論に基づいて計画的に達成されたものであることを分析してみたいと思います。

 

3年間の積立投資結果

下図は、私のウェルスナビ運用画面から引用したものです。2021年1月4日の終値で見た総資産額は757万7841円、評価益は113万2849円となっています。

私は2017年の8月中旬ごろにウェルスナビに100万円を入金し、リスク許容度「5」で運用をはじめました。当初は運用方針などがよくわかっていなかったので、まずは様子見ということで、100万円を入金したあとは放置しておりました。

その後2017年末に、その投資理論や運用手法が合理的であると判断できたので、毎月15万円の積立投資を開始しました。この時点で資産額は110万円になっていましたので、積立投資としての初期値は110万円とします。そしてこの運用を2021年初まで、3年間継続してきたことになります。

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上の図は入金額と資産評価額の推移です。入金額は水色の面グラフ、総資産額は緑色のマーカーが付いた青色の折れ線グラフで表されています。左端が2017年8月、右端が本日(2021年1月5日)です。2020年3月のコロナショックも、いまから振り返ればよい思い出です。

下の図は資産内訳を表しています。損益欄は現在の保有資産に対する総平均法による利益なので、すべて足しても上の図の利益とは一致しません(売却して確定した利益や分配金は含まれないため)。

こうしてみると米国株の一強ですね。ウェルスナビより米国株インデックス投資のほうが儲かると言われたら、その通りだと答えるほかないかもしれません。ただ、将来のことはわかりません。米国の覇権が揺らがないとも限りませんからね。

 

ウェルスナビの資産運用シミュレーション

さて、この結果は私の3年間の運用結果を評価したものでした。「たまたま利益が出ただけではないか?」「再現性はあるのか?」といった疑問には答える必要があるでしょう。

下図はウェルスナビが提供している運用シミュレーション結果です。これはウェルスナビでは有名なグラフですね。図中央の白線は確率50%で達成できる資産額、その周囲の濃い青色の領域は、上端が確率30%で、下端が確率70%で達成できる資産額を意味しています。

この図は、初期値を110万円として、毎月15万円の積立投資を30年続けた場合のシミュレーションです。30年後の濃い青い領域の下端は目標の1億円に迫っています。図の上の方を見ると、「68%の確率で1億円以上になる」と試算されていますね。

このグラフを見せられて一番気になるのは、「ウェルスナビは実際にこの通りのパフォーマンスを出してくれるのか」でしょう。検証してみたくなりますね。

検証してみましょう!!

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ちなみに、私はこのブログを通じて、ウェルスナビの投資理論が正しいのかどうかを独立した立場で検証しています。(偉そうなこと言っていますが、ただの趣味であり、本家ウェルスナビとは一切関係ありません)

下図は私が同じ条件で独自に計算した結果ですが、どうでしょう。かなり良く一致していますよね。

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数値で比べると次の通りです。

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詳しい計算が知りたい方は、例えば次の記事も御覧ください。

curvex.hatenablog.com

 

ウェルスナビの投資理論を検証!

それでは、このシミュレーションの最初の3年間と、私の実際の運用結果とを比べてみましょう。

下図がその結果です。前述したシミュレーション結果に、マーカー付きの濃い青の折れ線で運用実績を重ねて表示しました。運用実績は月に1回、毎月末に記録しています。

直近2020年12月末は、確率30%で達成できることになっているところにいますね。コロナショックで絶望した日々もありましたが、こうやって振り返ると、かなり計画通りの運用ができているようです。

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こちらは直近1年間の様子を拡大したものです。2020年3月末はコロナショックの渦中で、確率的にも珍しいことだったということがよくわかります。

図中の点線は入金額を意味していますので、6月以降はずっと利益超過状態になっています。

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この記事では、ウェルスナビの投資理論(シミュレーション)と、私が実際に3年間運用してきた結果とを比較することで、その投資理論が実現できているかどうかを検証してきました。

ウェルスナビは、将来の運用結果とその具体的な達成確率をわかりやすく図示することで、投資の敷居を下げることに貢献していると思います。この理論は長期投資の場合に成り立つと言われているので、わずか3年では偶然の要素が多分に含まれていることは否めません。それでもこの結果が示す通り、理論に基づいた正確な運用が行われていることは注目すべきことではないでしょうか。

引き続きこのブログで運用状況を報告していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!