ウェルスナビ運用記録(3月28日)5週間ぶりの反発

私のウェルスナビ運用状況報告(3月28日時点)です。

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今週はようやく前週比プラスで終われました。週間ベースでプラスとなったのはなんと5週間ぶり!2月29日から毎週50万円級の損失を報告し続けてきましたが、ようやく一息呼吸できた感じです。

先週末と比べた総資産額は、264,636円上昇(プラス6.6%)となりました。為替は2.8%の円高となっていたので、ドルベースでの実質上昇率は9%超といったところです。

円建てですべての資産クラスが上昇しました。上昇率トップは不動産の+12%でした。先週は不動産が驚異的な下げを記録していたので、その反発という側面もあったのでしょう。

上昇率は、日欧株(+8.4%)、米国株(+7.1%)、金(+5.6%)と続きました。

日欧株の健闘は先週から続いています。しかし 日本はいよいよ3月期企業の決算を迎えます。2019年度の業績への影響はそれほどでもないかもしれませんが、来年度業績見通しや、見通しを踏まえた減損がどれだけ出てくるか。いよいよ第2フェーズ入りといったところでしょう。

第1フェーズを、新型コロナウィルスの感染拡大が驚異的なペースで進み、様々な悪影響を織り込みながら株価が急落した後、各国の経済対策やオリンピック延期の見通しが明らかになり、下落に歯止めがかかったところまでとすると、いったんこのフェーズは落ち着いたと見てよいかと思います。

これからは、いよいよ経済への影響が具体化するフェーズです。決算発表は4月後半から5月中頃にかけて徐々に出そろってきますが、事前にアナウンスする企業も多数出てくるでしょうから、個別の株価は大きく動くことがありそうです。企業業績の悪化見通しが、これまで株価に織り込まれた分ほどでないのであれば、株価は徐々に回復していくでしょう。しかし、それ以上の悪化が見通されるようであれば、さらなる株価下落もあり得ます。政府の経済対策も、「とりあえずGDPの10%」といった概算なので、将来見通し次第ではさらなる追加対策もあるかもしれません。

 

そんな中、総合商社の丸紅が3月25日に今年度決算の赤字見通しを発表しましたね。

従来予想が2000億円の黒字だったところ、一気に3900億円も減額し、同社としては過去最大となる1900億円の赤字決算となる見通しだということです。翌日、同社株は12%弱の下落となりました。

原油価格は、新型コロナウィルスによる経済の低迷と、産油国による協調減産の不調というダブルパンチで長期的に低迷する見通しです。丸紅が抱える油田事業も、中長期的な収益力が落ちたとして評価額を引き下げましたが、これが今回の減額の大部分を占めます。

資源依存の収益構造を転換する動きはどの商社も進めていて、丸紅は食品関連に大きくシフトしたと思っていました。「それなのに資源価格の影響をこんなに受けるなんて…」と思っていたら、ちゃっかり穀物事業の評価損も入れ込んできていました。日経ビジネスオンライン版によると、同社の柿木社長は「新型コロナによる業績修正を機に膿(うみ)を出した」と認めた、とのことでした。*1

どこの会社でも収益性に課題を抱え、評価損を出すタイミングを見計らっている事業部門というものはあるのだと思います。平時にはなかなか出せない評価損も、いざ危機が訪れると、ここぞとばかりに一見関係のない事業の損失が次々と出てくるということが起こります。

「新型コロナウィルスの影響がここまで大きいとは思わなかった」という感想が漏れるほど、今後も将来見通しの修正発表が相次ぐと予想されますが、そのうち決して無視できない割合で、こういった「膿を出し切る」案件が含まれてくるものと覚悟しておいたほうがよいかもしれません。

こればっかりは予測しきるのは難しいと思います。まさに「狐と狸の化かし合い」です。我々投資家ができることは、決算を信じすぎないことですかね。あとは、いつでも追加投資できるだけの余力を持っておくこと、ぐらいでしょうか。

 

そんなことを思っているうちに、ソフトバンクグループの投資先破綻のニュースが入ってきました。まだまだ相場は荒れ模様が続きそうです。*2

 

(前回の運用記録はこちらから)

curvex.hatenablog.com