DeTAXの還付金は無言で振り込まれる

コロナショックによる下落相場が続いています。今週もまた大幅な下落になることは間違いないでしょう。

さて、先週はDeTAX(税金最適化)が発動し下記のような取引が行われました。日欧株と新興国株の時価が私の平均買付価格を下回ったので、保有全口数の売却、同数の買付が同時に行われました。

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一見、意味のない取引に見えます。しかしこれで22,863円の損失が確定し、税金の還付を受けられることになりました。いくら保有銘柄に損失が出ていたとしても、売却しなければ「含み損」のままであり、損失が確定したことにはならないので、税金の還付も受けられません。

ウェルスナビのDeTAXでは、含み損を確定損失に変換するための取引を実行してくれます。しかも上記の通り、売却と購入と同価格で実行してくれるというおまけ付き。

売却と購入のタイミングがずれると価格のずれも生じてくるので、損をすることも、逆に得をすることもあります。損をする可能性があるといわれると躊躇してしまうような取引でも、同価格で実行してくれるとなれば安心してお任せできますね。

 

ところでこの税金の還付は、ウェルスナビの取引履歴には一切表示がされないのです。DeTAXの取引自体は上図の通り堂々と表示されるのに、その果実である税金の還付については表示がなされず、しばらくすると保有している現金が増えるだけです。注意していないと気が付きません!

私の場合、保有していた現金が14,491円だったはずのところ、現時点では15,700円になっていました。差し引き1,209円が無言で振り込まれていたことになります。

一応、電子交付サイトから確認できる「譲渡益税等のお知らせ」を開けば、確かに1,209円の還付があったことがわかるのですが…

できれば取引履歴の画面で知らせてほしいですね。

 

さて問題はこれだけではありません。

還付される税金は2種類あって、ひとつは前述の「譲渡益税」の還付金、もうひとつは分配金に課税されている分を税法上の損益通算によって取り戻せる「損益通算」還付金です。

後者については「お知らせ」すら通知されることがありません。本当に無言で現金が増えるだけです。

最終的には「取引残高報告書」には記載されるのですが、本報告書は半年に一度しか発行されません。

何より損益通算還付金は年末まで待たなければならないので、いまから約10か月間、何のお知らせもなく待たされることになります。

ウェルスナビでは一般的に、譲渡益税よりも分配金に伴う税金のほうが圧倒的に大きいと思うので、一切の通知がないのは問題ではないかと思います。私の例でいうと、22,863円の損失で理論的に還付される税金は約4600円ほどあります。譲渡益税相当分は1209円だったので、残りの約3400円分は予告されることもなく、年末に無言で振り込まれることを待つのみです。

 

せっかくDeTAX(税金最適化)という良い仕組みがあるのだから、せめて通知くらいはしっかり出してほしいですね。

できれば損益通算還付金についても年末を待つことなく、すぐに還付してくれると良いと思います。税法上可能なのかどうかはわかりませんが、還付額は計算上確定できるので、当面は手数料から控除しておくとか、やりようはあるのではないかと思います。DeTAXはウェルスナビがアピールすべき大きな強みの一つなので、ユーザーにとってそのメリットがわかりやすく伝わるような改善が必要だと思っています。